No.01940 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
2020 x 1140mm
年代物のラグは年々と見つかりずらくなってきますが、古いだけでは無くて、良いラグも段々と数が少なくなってきています。
前まではマーケットを見ると沢山あった柄が細かなバルーチラグ。このコのように全面にビッシリと柄が織り込まれているバルーチラグも、今では本当に見つける事が大変になりました。
植物をモチーフとして織られたボタニカルデザイン。中央には二つ大きなメダリオンが入っています。その周りにはお花が沢山。それも種類が様々なお花柄がまばらに織られていますので、一つ一つデザインを変えて織ったのだと思うと、時間と手間が掛かったことがわかります。パッと見では、お花柄に埋もれてしまっていてわかりづらいんですが、メダリオン横に伸びた二本の木があります。こちらは生命の樹(ツリー・オブ・ライフ)という柄で、子孫繁栄や長寿祈願などの意味合いがある柄です。サラッとちゃんと意味合いがある縁起の良い柄が入っている所も素敵ですね。
ボーダーには鳥の柄とお花柄が交互に織られていて、端の端までしっかりとデザインが織られています。
全体の柄を見ていると、発色の良い青と緑に目が止まるかと思います。こちらはバルーチ族ならではの特徴で、不完全な所や、ズレた所から悪い気を逃すといった教えがあるそうです。確かにネイビーと茶系で統一感のある中に、突然発色の良い青と緑が入っていて、違和感を感じますよね。バルーチ族はこのズレから邪気を逃すと考えているんですね〜。知らないでこれを見つけたら、単純に色を間違えちゃったんだろうな〜と思ってしまいますよね。笑
厚みは平均的な7mmで、簡単に折り曲げられるほど柔らかな質感です。毛足は短めですが、サラサラとしたウールなので手触り良いです。