No.01999 1980s~
Iran
1980s / VINTAGE
2510 x 1230mm
カシュガイ族が織るラグといえば、可愛らしいアイコンが沢山織り込まれた
特徴的なデザインが有名ですが、こちらは対照的なメダリオンとボーダーのみのシンプルなデザインです。
羊の角をモチーフにした柄が上下に織り込まれた一風変わった見た目のメダリオン。遊牧民の生活には欠かせない羊。毛はラグの素材になり、自分達の生活を支える大切な収入源です。その羊に敬意を表し、モチーフに織られた角の柄には繁栄と豊作という意味があります。縁起の良い柄として昔からトライバルラグに好んで織られてきました。
全体のデザインがスッキリとしているので、メダリオンやボーダーのデザインに目がいきますよね。
外側のボーダーに入ったオレンジとブラウンのお花と葉っぱの柄や、アイボリーのギザギザとした歯文様は、太めの黒いウールでアウトラインが織られています。ひとつ、ひとつ素朴な柄のタッチを見ていると、可愛らしいラグを織るカシュガイ族の本質を感じることが出来るんですよね。
全体的な配色は中央のキャメルカラーをベースに赤いボーダー、ブルーグレーやダークグレーが差し色としてポイントで使われています。
ウールは短すぎず、撫でると少し指に引っ掛かる毛足の長さ。肌触りはなめらかで心地よいです。厚さは10mmで重量感がありズレにくいです。
補修箇所がございますが、丁寧にお直しされていますので気にならないかと思います。お写真でご確認ください。