No.04224 1960s~
Iran
1960s / OLD
1680 x 1180mm
経年数60年を超えるオールドラグ。
長い月日と共に得てきた経年変化が全体に出ていてとても雰囲気があります。
デザインは3つ連なったメダリオンが中心に織られていて、周りのフィールドにはお花や小鳥をモチーフにした柄が細かく沢山織られています。
メダリオンの中には小さなアイコンになった生命の樹が織られています。生命の樹は子孫繁栄や長寿祈願などの生命に関する縁起の良い意味合いがある柄です。
またフィールドに織られている小鳥の柄には幸せを運ぶ動物という意味があったりS字の柄には厄除けの意味合いが込められています。
このラグを織ったカシュガイ族は遊牧民で自然界で生活している為、このラグに織られたデザインのように彼らが生活している中で見る動植物を織り込む事が多く、その柄たちにはトライバルラグらしい意味合いが込められた物が多くあります。
この自由に人の手で織られた見た目にも機械で織られた無機質な雰囲気の物とは違った息が掛かったような魂が宿っているような特有の雰囲気を感じるんですよね。
特に手織り絨毯は長く一生使える物ですので、こういった年代物になればなっていく程その力強さを感じられます。
配色はカージナルレッド・ブラック・ターコイズブルー・オレンジ・アイボリー・ベージュ・イエロー・グリーン・イエローオーカー・ブラウン・ワインレッド・アッシュグレー色のウールが使用されています。
薄くなっていたり逆に少し濃くなっていたり、元の色から違う色に変化していたりと全面が褪色していてほとんどの色に変化が見られます。
もちろん60年も昔に織られたラグなので変化しているのも当たり前と思われるかもしれませんが、辿ってきた道が違えばボロボロに穴が空いてしまっている物もあればこのラグの様に良い味のある色味に変化している物もあったりとさまざまです。
なのでこのラグの様に雰囲気が良く出ていてまだ問題なく使用出来るラグは現地でも価値が高いんです。
このラグは経糸まで全てウールのみ使用されて織られたラグで、織りはイラン織りやダブルノットと言われる技法で織られているので強度が高い絨毯です。
毛足も部分的に擦れて短くなっている箇所もございますがほつれる事もなく10㎜程の厚みがございます。
毛足が擦れると見た目にも雰囲気が出てかっこいいんです。もちろん自然に短くなってきているので均等ではないんですがそこが良いんですよね。
表面のウールは柔らかくてサラッとした手触りなので直接ラグに座って読書をしたりするのもおすすめです。
上手にお直しされているので気になりませんが右上部に補修跡がございますので最後のお写真をご確認ください。
その他にご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。