No.03888 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
2780 x 1980mm
トルクメン族が織るトルクメンラグは真っ赤なフィールドに黒やネイビーのラインでデザインが織られている印象ですよね?確かに私もトルクメンラグと聞くとそういうイメージが湧いてきますが、実はトルクメンラグの中にも種類が沢山あります。
このラグはトルクメンラグの中でも織りがとても細かく、上品質なベルギー産のウールを使用して織られたビリジックという種類。トルクメンラグの中にも織りのランクがあったりするんですがこのビリジックは1番、2番と言われております。
ランクなんてと思う所もございますが、デザインを見てみると確かに素晴らしい織り。細かいので近くで見てみないと分かりづらいんですが、織られているお花の柄のラインがとっても細くて、でもその細さをキープして全面にしっかりとデザインが織られています。それも小さめのサイズならまだ納得ですがこの大きさですから凄いですよね〜。
全面に織られているデザインはビリジックによく見られるお花モチーフの幾何学模様が整列して織られていて、その周りなどにはお花の柄が沢山織られています。波の様にうねったボーダーもビリジックによく見られるデザイン。波の間に咲いたお花の柄がとても可愛らしいです。
また、他のトルクメンラグには中々見られない一手間といいますか、特徴的なデザインがキリムのセルベッジです。トルクメンラグだけではなくラグ全般でもあまり見かけない仕様ですが、買い付けで時々見つかる私も好きなキリムのセルベッジ。本当にさり気ないポイントなんですが、この仕様なだけでテンションが全然変わります。笑 こだわり強い方には是非見ていただきたいポイントです。
配色は鮮やかで艶のある真っ赤なベースカラーに、ダークネイビー・ブラウン・ベージュのシンプルな配色。デザインが細かい事と光の当たり方で艶が出ていてお写真では少し柄が見えにくいかと思いますが実物はちゃんと柄のラインまで見えますのでご安心ください。赤だけど重厚感があって派手さで感じる高級感とは真反対の上品な説得力を持っています。暗めのフローリングでも静かに映えますし、明るいフローリングでも相性は良いです。
織りはウールを二重に織り込むイラン織りという技法で織られるので、強度が高くて重量と厚みもございます。通常この手のラグは経糸にコットンを仕様することがございますが、こちらは縦糸まで全てウールを使用して織られています。フリンジを見ていただけますと分かりますがこのグレーの経糸も特徴的ですよね。
大体6〜7㎜の厚みが多いトライバルラグですが、こちらは毛足が短く切り揃えられているのにもかかわらず8㎜程の厚みがございます。ラグの上で寝転んでくつろぐのにも十分心地良いしっかりとした厚みです。
綺麗な光沢が見える表面のウールはサラサラしてとても滑らかで、素肌で触れてもチクチクしたりしないとても良い質感です。
ちょこっと毛足が短くなっている箇所がございますので最後のお写真2枚をご覧ください。