No.0359 1920s~
Iran
1920s / ANTIQUE
2410 x 1060mm
織られてから100年以上も月日が経っているアンティークラグ。全体に良いやれ感が出ていてとても雰囲気があります。
擦れたり削れたり抜けたりと、毛足が殆ど無くなってしまっている箇所もございますが、自然に段々と変化してきているので均一ではなく部分的です。そんな不揃いな見た目の雰囲気がまた良いんですよね。
デザインは珍しいフィールドに何も柄が入っていません。もちろん毛足と共に無くなってしまったという訳ではなく、こういうデザインでオーダーされた物だと思います。数は本当に少ないですが時々こういったデザインのラグも見つかるんです。シンプルなのであまり派手すぎるのはちょっと苦手という方や落ち着いたお部屋にはピッタリで敷きやすいですよ。
ボーダーには幾何学模様で織られたお花と葉をモチーフにした柄が織られています。フィールドにデザインがない分ボーダーを少しポップに色を変えて織られていて珍しい見た目ですが良いバランスです。
配色はフローリングなどの茶系色の床と相性が良いフォーンをベースカラーにして、レッド・ブルー・スカイブルー・イエロー・ベビーピンク・ワインレッド・バーガンディ・ベージュ・エバーグリーン・ピーグリーン・ネイビーの多彩なウールが使用されています。
ボーダーに使用されている色をよく見ると、デザインに入っている色が途中で切り替わっていて意外と多くの色が使われています。遊牧民が織ったラグによく見られるんですが、彼らは物資の調達が安定していないので、途中で無くなってしまった色を繋いでラグを織っていきます。その為このように途中で色が切り替わっている見た目になる事があるんですよね。遊牧民が織る手織りのラグならではの人間味を感じる素敵なポイントです。
厚みは毛足が短くなっていますが7㎜程ございます。表面のウールが残っている箇所はサラサラとした手触りで心地良いです。
毛足が短くなっている箇所や補修跡などございますのでお写真をご確認ください。