No.03369 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
1200 x 910mm
縦横と均等な見た目の柄が整列して織られている見た目の良いデザイン。なのですが、こちらはバルーチ族が織ったラグ。少し緩く織られたデザインに差し色がポツンと入っていたりと、やっぱり少しズレを作って織るんですね。
なんでそーやって織るのかと言いますと諸説ございますが、一説によるとこのズレは気を逃す為に作られているとも言われています。完璧な形を作ってしまうと悪い気が入っても溜まってしまうので気の流れを作る為に入口と出口の役割として作っているそうです。
あとはきっとバルーチ族のゆったりした性格だからかな?と思っております。笑
ですが部分的に出来るこういったズレこそ一点物の良いところでもあって、手織りで織られているラグでなければ一つ一つに違いが出来ませんよね。
デザインはトルクメン族の伝統的なギュル文様をモチーフにして織られています。8角形のギュル文様は古くはトルクメン族の中にあったそれぞれの氏族を表した物で、家紋のような意味を成した柄でした。今ではその伝統的な柄をモチーフに様々な産地や民族によって新しい形に変えてデザインとしてラグに織られています。
テーブルの下に敷いてあっても存在感を感じる配色は、鮮やかな赤をベースカラーにして、バーミリオン・アイボリー・ネイビー・ラピスラズリ・チャコールグレー・ブラックのウールが使用されています。木製のローテーブル下に合わせて、ソファと観葉植物を近くに置いたらとっても可愛いと思いますよ。床材の色も一般的な物でしたらどんな色味の物でも合うかと思います。
部分的に少し毛足が短くなってきている所もございますが厚みは7㎜程ございますので、ラグの上に立ってみるとしっかりと厚みを感じていただけます。表面のウールはサラサラとした手触りで、素肌で触れてもチクチクしない柔らかなウールが心地良いです。
表面の毛足とセルベッジのウールが短くなっている所は最後のお写真2枚をご確認ください。