No.02929 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
1680 x 1010mm
トルクメン族の伝統的なデザイン、ギュル文様をバルーチ族が模倣して新たに再構築させたデザイン。トルクメン族が織るギュル文様にもありそうな見た目をしていますが、ギュルの中に織られた矢印のような柄などバルーチ族独特のエッセンスが入っています。
配色もトルクメンラグをベースにしているので、鮮やかな赤をベースカラーにして、黒・アイボリーのウールが中心に使用されています。
ですが、ここでもまたバルーチ族ならではの配色に少しズレが入れてあります。黒いウールは所々焦茶色のウールに切り替わっていたり、ネイビーに変わっている所があります。また、下側のボーダーに織られた幾何学模様は赤からオレンジに切り替わっています。この様にしてラグのデザインにズレを入れる事で、気の通り道になると考えているバルーチ族ならではの特徴です。
毛足が短くなっていますがバルーチラグでは平均的な7㎜の厚みがございます。表面のウールはサラサラとしていて、肌触りがとても心地良いです。
ポツッと経糸が見られますが手織りラグならではの特徴で、ほつれたりする心配はございません。セルベッジに補修跡がございますが丁寧にお直しされています。お写真をご確認ください。