No.02927 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
1880 x 1110mm
全面にビッシリと手作業が詰まったバルーチラグ。すごい力作ですよね。
アフガニスタンのバルーチ族が織ったラグなんですが、バルーチラグの中でも織りが細かい事で有名な、イラン寄りの北西部地方で織られたラグです。
メインに織られているのは中央に入っている3つの花瓶模様。花瓶模様は水が貴重な中東地域では富の象徴とされていて、縁起が良い柄として親しまれています。富の象徴というだけあって、多彩なウールを使って華々しく表現されています。また、その周りやボーダーには、お花の柄や幸せを運ぶ鳥の柄などが細かく織られています。
また花瓶のサイドに下から上に向かって織られているのは生命の樹を表した柄です。生命の樹には子孫繁栄、長寿祈願といった意味が込められていて、こちらも縁起の良い柄としてラグに織られています。
経年による変化が随所に出ているラグなので、発色もとても落ち着いてきています。ネイビーのベースカラーに、ブラウン・ダークブラウン・カーキ・テラコッタ・モスグリーン・ベージュ・朱色の多彩なウールが使用されています。発色が落ち着いた色味には渋さがあって、ヴィンテージラグ特有の雰囲気を感じられます。
全面毛足が短くなっていて厚みは6㎜ほどです。表面のウールはサラッとしていて、サッパリとした手触りです。
擦れて毛足が短くなってきているのでポツポツと経糸が見られます。お写真でご確認ください。