No.02900 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
1910 x 910mm
アフガニスタンのバルーチ族らしく、自由に織られた柄が全面に入っています。
中央に下から上まで一列で織られているのは花瓶の模様といって、豊かな生活への願いが込められている柄。その花瓶模様の左右には厄除けの意味合いがあるサソリ柄をモチーフにしたメダリオンが織られています。また細かな柄の中にもサソリ柄と同様の魔除けの意味合いがあるS字の柄があったり、8芒星の柄が織られています。
一見すると左右均等のように見えますが、バルーチ族は基本的に図面を用意せずにラグを織る事が多く、気分や独自のバランスで柄を織り込んでいく為よく見ると反対側には無い柄が逆側にはあったり、上側にはあるのに下側には無いなんて事が多々あります。フリーハンドで織られたライブ感があるデザインなのも、手織りのトライバルラグの醍醐味のひとつですよね。
配色は柔らかなアイボリーのベースカラーに、ネイビー・モスグリーン・ライトブラウン・ダークブラウン・サーモンピンクといった淡い色味のウールが使用されています。元々はもっと発色が強かったであろう色味ですが、褪色が全面にしっかりと出ているので薄いフィルターを挟んだかのように淡い色味に変化しています。ヴィンテージラグならではの色味の変化が出ていて、良い雰囲気を纏っています。
毛足は擦れて短くなってきていますが、厚みはバルーチラグでは平均的な7mm程ございます。表面のウールはサラサラとしていてサッパリとした肌触りの良い風合いです。
ポツポツと経糸が見られますが、ほつれたりする心配はございません。お写真をご確認ください。