No.02898 1980s~
Iran
1980s / VINTAGE
2000 x 1010mm
イランで生活しているバルーチ族によって織られたペルシャ絨毯。デザインはアフガニスタンのモノに比べて均等柄で、織られているデザインが幾何学模様ながら、ハッキリとしていてわかりやすいです。
トルクメン族のギュル文様をモチーフにして織られた幾何学模様と、沢山の鳥の柄が織られています。鳥は幸せを運んでくる動物として扱われてきている為、縁起の良い柄としてラグに好んで織られます。
また、ボーダーに織られた木の柄。これは生命の樹の柄です。生命の樹には子孫繁栄や長寿祈願といった意味が込められていて、こちらも縁起の良い柄としてラグに織り込まれます。全体的に縁起物の柄が沢山織られた良いデザインですね。
配色はダークネイビーのフィールドに、赤・エメラルドグリーン・オールドローズ・アイボリー・ブラウンのウールが使用されています。フィールドのダークネイビーは黒に近く落ち着いた印象ですが、合わせられた配色は明るめなので地味にも派手にもならない良いバランスが取れています。褪色も出ているので全体的に発色も落ち着いています。
ウールの経糸よりも強度があるコットンを使用して、ウールを二重にして織り込むイラン織りの技法を用いて織られています。イラン織りで織られたラグは強度が高くて丈夫な上、厚さは7㎜ですがしっかりと芯を感じるクッション性があります。
表面のウールは短めでサラサラとした肌触りが心地良いです。