No.02891 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
1470 x 770mm
昔から現地では親しみのある柄として沢山ラグに織られてきたミフラーブデザイン。ミフラーブの中心には下から上まで生えた生命の樹が織られています。生命の樹は縁起物で、子孫繁栄や長寿祈願といった意味が込められています。
ボーダーには厄除けや魔除けの意味合いが込められたS字の柄と羊のツノの柄が織られています。家内安全への願いが込められている事がわかります。
配色は発色の落ち着いたネイビーをベースカラーにして、赤から褪色した朱色・ブラウン・ダークブラウンのウールが使用されています。全体的に褪色が出ているので色味は落ち着いている印象です。
また、差し色でビリジアンのドットと、白いドットが織り込まれていますが、こちらは敢えてバルーチ族が織り込んだ物です。完成した形にこういったズレを作っておくことで悪い気を逃す、気の通り道の役割になるそうです。
全体的に毛足が短くなってヴィンテージラグらしい良い雰囲気ですが、バルーチラグでは平均的な7㎜の厚みがございます。表面のウールはサラサラとした心地良い手触りです。
毛足が短くなって経糸が見える所がございますのでお写真をご確認ください。