No.02852 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
1430 x 800mm
可愛い配色で織られたミフラーブデザイン。 ミフラーブはモスクという礼拝堂の中にある壁画を表したものです。アフガニスタンのバルーチ族が好んでラグに織るデザインで現地でも古くから親しまれています。
ミフラーブの中には生命の樹を表したデザインが織られています。生命の樹には子孫繁栄や長寿祈願といった縁起の良い意味が込められています。
また、ミフラーブ上部にはモスクのデザインが3つ織られています。そのモスクとミフラーブの頭にはクルッと巻いているツノの柄が織られています。これは魔除けや厄除けの言い合いがある柄で、邪気の侵入を防いでくれるお守りのような効果があるとされています。
配色はブラウンのベースカラーに、バーガンディ・ネイビー・アイボリー・赤・黒・エメラルドグリーン・ピンクのウールが使用されています。若干褪色も出てきていて落ち着きのある雰囲気ですが、程よく差し色が入っているので暗くなり過ぎない良いバランスの配色です。
フリンジ手前のエンドはキリムエンドになっていて、しっかりと柄が刺繍されているのが可愛らしいです。
厚さは7mmですが経糸までウールで織られているので簡単に畳めてしまうほど柔らかな質感です。フワフワしたパイルはとてもなめらかな肌触りで心地良いです。
ポツッと経糸が見られる所と、セルベッジに補修跡がございます。そこまで目立ちませんがお写真でご確認ください。