No.02764 1970s~
Iran
1970s / OLD
1970 x 1250mm
バルーチ族というとアフガニスタンの印象が強いですが、イラン、パキスタン、トルクメニスタンなどと、アフガニスタンの近隣国でも生活している民族なんです。
同じ民族ですが産地によって少し違いがあって、アフガニスタン産ですと幾何学模様のメダリオンなどが主流デザインですが、イラン産はこのラグの様に均等柄のデザインが多い印象があります。
お花をモチーフにした柄が全面に織られたシンプルな均等柄のデザイン。柄中心のお花がトルクメン族が織る林檎のお花をモチーフにしたバシリー文様に似ていて、アイボリーで織られた見た目が可愛らしいです。
配色はバーガンディをメインカラーにして、ディープネイビー・赤・アイボリーのウールが使用されています。褪色も少し出ているので部分的に違った色味に見えますが、何より全面が均一に擦れていて流石はオールドラグと思わせる雰囲気があります。古いアンティークの家具などと合わせてお使いいただけますと、とっても相性が良いラグかと思います。
経糸に強度の高いコットンを使用して、ウールを二重に織り込んでいくイラン織りの技法で織られている為、毛足は殆ど残っておりませんが7mmも厚みがございます。擦れていっても穴などが空きずらいしっかりとした強度があります。
ウールはサラサラとした手触りで心地良いですが、直接座る場所というよりもテーブルなどの家具に合わせてお使いいただく方がお薦めです。
自然に出来たコスレなので部分的に毛足が残っていたりと、綺麗にカットされた状態ではございませんが、自然にここまで変化が出ているラグは珍しいのでお好きな方には是非お薦めです。