No.02568 1990s~
Iran
1990s / VINTAGE
1420 x 850mm
イランのバクティアリ族が織る伝統的なデザインのへシティ文様。積み上げられたレンガが綺麗に並んでいる姿に似ている為、へシティ(レンガ)模様と名付けられたそうです。
パネルの中に織られた柄は多くが植物をモチーフとした柄です。ひと目でどんな柄が織られているのかがわかってしまうほど細かく丁寧に織られていて、絵本に出てきそうな可愛い見た目をしています。
柄には意味がちゃんとあるモノもあって、ガーネットのパネルに織られた木の柄はツリー・オブ・ライフという柄で、名前の通り生命に関する願い事、長寿祈願や子孫繁栄などの意味合いがあります。またネイビーに織られた柄はボデ柄というペイズリー柄の原型と言われている柄だったりと、バラエティー豊かな柄たちが欲張りなくらい沢山織られています。
また、メインのヘシティ文様も素敵なんですが、このラグはボーダーのデザインもとっても可愛いんです。自然の中を歩いていたら、たまたま水辺で鶴や鹿を見つけた様な見た目をしていて凄く可愛いデザイン。イランで織られたペルシャ絨毯だからこその表現力ですね。
配色は多彩なウールが使用されています。ガーネット・モスグリーン・スカイブルー・ネイビー・ベージュ・アイスグリーン・ピンク・ビリジアン・ダークブラウン・アイボリー・モカブラウン・オレンジと、本当に沢山。これだけの色を使い分けて織るのも大変でしたでしょうね。そして、これだけ手が込んでいるラグは、それこそ腕の良い職人さんが織ったに違いありません。
イラン織りの技法で、しっかりと二重にしてウールが織り込まれていて、経糸には強度の高いコットンが使用されていますので、擦れてきた表面もいい表情に育っていってくれます。
しっかりと織られた厚みは9mm。ふわふわでサラサラとしたウールは肌触りが良く、直接肌に触れても心地よいので安心です。