No.01904 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
2330 x 1250mm
バルーチ族らしい自由な織りで織られていますが、柄の細かさやキリムエンドを見ると、職人さんが最後まで拘って織ったラグだということがわかります。
メインデザインは3つのメダリオンで、全体は植物をモチーフにして織られたボダニカルデザインです。メダリオンは枠以外、中に入った柄やその配色はそれぞれ自由に織り込まれていて、一つとしてメダリオンに被りが無い所に”バルーチ族らしさ”を感じます。
柄はトライバルラグらしいお花や星に植物の葉など、彼らが遊牧生活の中で見るモノが多く入れられています。
織り始めと終わりに付けられているキリムエンドは、よく見るものに比べると倍近く幅があって、柄が半分で切り替わり、別々の柄が織られています。キリムエンド自体、全対比で言っても数が少ないのに、キリムにはちゃんと柄まで織られていて、更に半分で別々の柄が織られているのはとても珍しいです。
1980sの40年物ですが、褪色が全面に見られます。特に下部の表面にはフィルターを掛けたような褪色が入っていて、夕陽が当たると黄金に輝いて見えます。また、擦れた部分もあったり、補修跡もございます。濃紺のベースカラーで、落ち着いた印象のラグですが、合わせた家具まで年代物に見えてきそうな、良いヴィンテージの雰囲気があります。
ヴィンテージだし、擦れてるし、褪色してるし、ウールの質はどうなの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、とっても肌触りが良いです。厚みが5mmとやや薄めですが、キメ細かくてとても上質なウールで織られています。
一部染料のシミがございます。お写真でご確認ください。