No.01968 2000s~
Afghanistan
2000s / RECENT
1570 x 1000mm
焼けるようなボルドーとネイビーブルーのコントラストが強いので、中心に吸い込まれてしまいそうなパワーを感じます。色味のコントラストに加えて、キリムの平織り部分と絨毯のパイル部分がMIXされたラグなので、凸凹としたデザインはより力強く見えます。
そんなパワフルなデザインは中心に一つだけ入ったメダリオンデザイン。
トルクメン族が織る伝統的なデザインのサロールギュルをモチーフにしていますが、近年織られた若いラグで、デザインにハートが見られるところなど、バルーチ族が織った変形ギュルだということがわかります。丁度この中心のボルドー部分の周りのアイボリー部分が平織りになっている箇所で、ボルドーのギュルが浮き出て見えている所が特徴的です。
中心の八芒星の周りは、ネイビーとカーキで色味が霜降りになっています。また、フィールドの四隅などにも霜降りのように交互に色が変えられていますが、染めたウールがこの色味だった訳ではなく、こちら全て手作業で交互に織られています。交互に色を変えて織らなければいけないので、ここのパートを織る時は根気のいる作業だっただろうな〜と改めて職人さんの凄さがわかります。
また、上下がキリムエンドになっていますが、よく見るキリムエンドに比べると長さがあり、何列かボーダー状になっていて、柄が織り込まれています。最初から最後までキリムがデザインとして全体にしっかりと入っているところも統一感があって良いですね。
厚みは8mmで、サラサラした肌触りの良いウールで織られています。