No.0407 1910s~
Iran
1910s / ANTIQUE
1300 x 810mm
擦れて毛足が無くなっていった表面の見た目、僅かに残った毛足の褪色した色味、100年以上の歴史が詰まっているこのアンティークラグ全体から感じる雰囲気は『流石です。』と言わされてしまう程素敵です。
イランのバルーチ族がおよそ100年以上前に織ったペルシャ絨毯。100年も前に織られたラグがこうして今も使用出来るという事が凄いですよね。機械で織られたラグでは考えられないと思いますが、手織りラグはこうやって長い時を一緒に過ごせて育てていけるくらい丈夫なんですよね。
短くなった毛足を辿って行くと織られているデザインが見えてきます。デザインは幾何学模様が全面に織られている左右均等な見た目。だいぶ薄くなっていますが光の当たり方や見る角度によっては、おそらく植物をモチーフにしたであろう柄がしっかりと見えます。
配色はブラウン・ダークブラウン・ターキーレッド・ラピスラズリ・アイボリーのウールが使用されています。お部屋の明るさや時間帯によっても色味が変わって見えますし、同じ色でも途中から少し異なる色味に見えたりと、どの色のウールも褪色していて、一言では言い切れない唯一無二の色味がとても素敵です。
全面の毛足がほとんど無くなっているので厚みは6㎜程です。縦糸まで全てウールのみで織られていて更に馴染んでクタクタになっているので簡単に折り畳めてしまう程柔らかな質感です。表面に僅かに残っている毛足はサラっとしていて柔らかな手触りです。
雰囲気の良い100年物のアンティークラグはお気に入りの素敵な家具に合わせたり、是非お家の中でも一番好きな場所に敷いてあげてください。
故意的に引っ張ったりしなければ問題ございませんが、毛足が薄くなっている箇所やセルベッジにほつれがございますのでお写真をご覧ください。