No.04475 1940s~
Afghanistan
1940s / OLD
1620 x 930mm
見た目からも十分古さが伝わってくる経年数80年以上のオールドラグ。
表面の毛足はほとんど擦れて削れていてとても貫禄がございます。
見てみると柄の間を縫うようにして黒い部分が主に短くなっています。これは断言は出来ませんがおそらく天然染料を使用して染められたウールを使用していた為だと思われます。
このラグの表面のように自然に毛足が短くなっていくにはとても時間がかかりますしラグが通ってきた過程によっても表情が変わってきますので、綺麗な見た目でこのまま使用できる状態のこのラグはとっても希少です。
デザインはミフラーブデザインが織られています。
古く昔からラグだけではなくモスクの中などにも描かれてきたミフラーブ。
ムスリムの人々にとっては生活の一部と言って良いほど大切な柄で好んでラグに織られてきました。
全てのミフラーブラグではございませんが凸の向きをメッカの方角に向けて敷き、ラグの上でお祈りを捧げることからミフラーブデザインのラグは別名プレイヤーラグなどとも呼ばれております。
ミフラーブの中にはお花をモチーフにした幾何学模様や厄除け魔除けの意味合いのあるS字の柄などトライバルラグらしい柄が織られています。
配色は、ローシェンナ・レッド・ダークブラウン・ネイビーブルー・オフホワイト・オレンジ色のウールが使用されています。
全体的に褪色していて元の色味から濃くなっていたり薄くなっていたりと部分的に異なる変化を遂げています。
80年以上の時間と共に自然にゆっくりと変化してきた色味はひと目見ただけでもわかる凄みのある雰囲気があるので、一枚で敷いているだけでアートピースを飾っているようにお楽しみいただけると思います。
こちらのセミアンティークラグは経糸まで全てウールのみを使用して織られています。
アンティークラグやオールドラグは比較的オールウールのラグが多くて質感もとても柔らかいです。
全面の毛足が擦れていて短くなってきていますが厚みは7㎜ほどございます。
染料の違いなどによってもウールの抜け方や切れ方が変わりますので全体まばらに毛足が短くなっていますがその見た目も自然で機械的に作られたものとは別物だということがわかります。
表面のウールはサラっとしていて柔らかいですが、毛足も短いのでラグの上でくつろぐというよりもヴィンテージやアンティークの家具に合わせて使用する方がおすすめです。
上手にお直しされていますがセルベッジに補修跡がございますので最後のお写真をご覧ください。
その他にご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。