No.0406 1910s~
Iran
1910s / ANTIQUE
1940 x 950mm
イランで生活していたバルーチ族が織ったペルシャ絨毯。
100年以上の年月を経て得た姿は唯一無二の存在感を放っています。
全面毛足が擦れて薄くなった表面の見た目、褪色して変化したウールの色味、どこを見てもうっとりしてしまう素敵なアンティークラグです。
デザインが見えづらくなっていますがギュル文様をモチーフにした柄が2つ並んで織られているのがわかります。その周りには子孫繁栄などの縁起が良い意味が込められた生命の樹の柄が織られていたりお花の柄が織られています。
また全体的にバルーチ族らしく自由気ままに織られているので反対側には無い柄が片方のみに織られていたり、ギュルとギュルの間に幾何学模様が織られていますがその柄の大きさが均等でなかったり、デザインの配色が途中で切り替わっていたりとカチッとした見た目ではなく、ゆるさのあるトライバルラグを感じる見た目が良い味を出しています。機械ではなく人の手で織られた手作りの温かみを感じられますよ。
配色はダークトーンのバーガンディがベースに使用されていて、ブラウン・イエローオーカー・アプリコット・サーモンピンク・ラピスラズリ・オフホワイト・フォーンの多彩なウールが使用されています。
褪色はもちろん全面に出ていて薄くなっている所や反対に濃くなっている所など様々です。日中に日差しに当てられた時も、夜に間接照明下で見た時も、ここまで変化した色味はいつどんなシチュエーションで見ても美しいと感じていただけると思います。
毛足が擦れてほとんど無くなってしまっていますが厚みは6㎜程ございます。縦糸まで全てウールで織られていて、経年と共に馴染んでほぐれた質感はとっても柔らかくて簡単に折り畳めてしまいます。
表面のウールはサラサラっとしていて柔らかなウールの風合いです。
補修跡がございますが丁寧にお直しされていますのでご安心ください。全体に出た経年にともなう変化はお写真をご確認ください。