No.03724 1970s~
Iran
1970s / OLD
1850 x 1270mm
しっかりと毛足が残った状態なのでそんなに古いラグには見えませんが、実は織られてから50年以上が経過しているオールドペルシャ絨毯。 広いお部屋にメインのラグとして敷くのにも十分なサイズと存在感があります。
パッと見てわかるような変化が全体に出ているわけではございませんが、細かな所で毛足が短くなっていたり、褪色で少し色味が変化していたりと、見ていると伝わってくる良い雰囲気があります。
デザインは植物と動物の柄が全面に織られています。中央を境に向かい合わせに柄が織られていますが、双方で色味が変わっていたり少し大きさが違っていたりと、人の手で織られたからこそ出来るちょっとしたズレが愛らしいです。手織りラグは長く使えてずっと敷いていても飽き無いんですが、こういった自然に出来た非対称的な所にも理由があるんですよね。
四隅に織られている木は生命を表したツリー・オブ・ライフという柄で、子孫繁栄や長寿祈願といった生命に関する縁起の良い意味合いがある柄。また、鳥の柄は幸せがやってきますようにという願いが込められていたり、他の動物の柄も豊かさを表していて、見た目の可愛らしさだけではなくちゃんと良い意味合いが込められて織られた素敵なデザインです。
配色は柔らかな印象のアイボリーをベースカラーにして、トマトレッド・ネイビー・オレンジ・エメラルドグリーン・ダークブラウン・ディーブグリーンのウールが使用されています。様々な種類の色を沢山使っているようにも見えますが、意外と使用している種類は多くなく、限られた種類の色味ですが細かく使い分けて織られているので見た目にインパクトがあるんですね。
細かく色を入れる分手間と時間が掛かったであろう事が想像出来る大作です。
コットンの経糸にイラン織りという強度が出る織り方で織られているので耐久性が高くてしっかりとした重量があります。毛足は全面短めですが厚みは7㎜程ございますのでラグの上に直接座ってくつろぐにも十分な厚みです。
表面のウールはサラサラでフワフワ。素肌で触れても心地良い肌触りです。
気になら無い適度ですが経糸の白いポツポツと補修跡がございますので最後のお写真などをご覧ください。