No.02838 1980s~
Iran
1980s / VINTAGE
1410 x 920mm
アフガニスタン産ではなくイランで織られたバルーチラグ。イランで織られたペルシャ絨毯だからなのか、バルーチラグでは中々見かけない鳥の柄が印象的なデザインです。鳥は幸せを運んでくる動物とされている為、縁起物の柄としてラグに織られています。また、その鳥たちの間には富の象徴といった意味がある花瓶の模様も織られています。
中央にはサソリ柄が入ったミフラーブの形をした柄が入っています。サソリ柄には厄除けや魔除けといった意味があって、家内安全への願いが込められています。またこの中央の柄は色味が全体と合っているので違和感がないですが、実は後から入れられたものなんです。リメイクやリペアに近いですが、手織りのラグはこうやって後からでも繋ぎ合わせることが出来るので、とても古いラグが今でも使用できる状態で残っているんですよね。
配色は深みのある赤をベースカラーにして、ネイビー・アイボリー・オレンジ・バーガンディ・ビリジアン・黒の多彩なウールが使用されています。赤が印象的ですが濃いめの赤なので落ち着きがあります。アイボリーの差し色の使い方は流石バルーチ族と思わせられる良いバランスです。
擦れも出てきているので毛足は短めで6mmの厚さです。ウールはサラサラとしていて手触りもとても心地良いです。
ポツッと経糸が見られる所がございますのでお写真をご確認ください。