No.02802 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
1630 x 1090mm
褪色によって光が当たった時には茶系色に見える所もございますが、元は黒をベースカラーにしたダークトーンのバルーチラグ。
バルーチ族といえばダークトーンのベースに差し色のアイボリーを光らせる配色を得意としますが、まさにバルーチ族らしい配色ですよね。
そして、最も目に留まるのが蛍光色のカナリーイエローとピンク、サルビアブルーの差し色。他に使われているバーガンディやモカブラウンなどの茶系色の中で少し違和感のある色味ですが、これはわざとズレを作り出す為に差し色として使われています。気の流れを重んじるバルーチ族は、完成した形ではなくズレがある事でそこから気の流れが作られると考えています。その為にあえてこういった蛍光色の差し色をデザインに落とし込んでいるのです。私たち日本人とはまた違った感性や風習で面白いですよね。
デザインはトルクメン族伝統のギュル文様を変形させたデザイン。
中心に厄除けや魔除けの意味合いがある八芒星が入った8角形のボハラギュルがメインで織られています。上下にはさりげなく幸せを運んでくれる鳥のアイコンが織られています。
褪色に擦れも見られる40年物のヴィンテージラグですが、厚みはバルーチラグの中では平均的な7mmございます。ウールの肌触りも心地よいですし、経糸まで全てウールで織られた質感がとても柔らかいので、直接座る場所に敷くのもお勧めです。
細かな補修跡とフリンジか短くなっている箇所がございますので、お写真をご確認ください。