No.02774 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
2600 x 950mm
トルクメン族が織った縦長タイプのランナーラグ。部分的に色味が微妙に違うウールを使い分けておられているので、グラデーションした見た目に仕上がっています。
配色は深みのある濃い赤をベースカラーにしていますが、途中で赤よりも濃いクリムゾンレッドに切り替わっていたり、ネイビーの部分はグレーと切り替えながら織られています。デザインにはサーモンピンクが使用されています。
デザインはトルクメンラグの中でも珍しいサロールギュルをモチーフにして織られたギュルです。普通の8角形のギュルに比べて周りに装飾が付いている存在感のある見た目で、世界中にいるトルクメンラグのコレクター達の中でも人気の高いデザインです。
両端のギュルにだけアイボリーのウールが使用されていますが、バルーチラグでよく見られるものと一緒で気の流れを意識したものかもしれません。トルクメン族もバルーチ族と同様で遊牧民なので、あえて抜けを作る事で悪い気などが溜まらないようにといった考えを持っているかもしれませんね。
ボーダーには厄除けや魔除けの意味合いがある羊のツノの柄が織られています。
薄っすらと擦れて毛足が短くなっている箇所もございますが、ウールを二重に織り込んで強度を上げるイラン織りの技法で織られている為、8mmの厚さがあります。しっかりと弾力がありますので、直接座ったり寝転がったりしても心地よくご使用いただけると思います。表面のウールは短めですが、サラサラとしていて肌触りが心地良いです。
上手にお直ししていただいていますので気にならないかと思いますが、補修跡がございますのでお写真をご確認ください。