No.02762 1990s~
Afghanistan
1990s / VINTAGE
1870 x 850mm
トルクメン族が織るラグの中でも数少ないデザイン自体に名前が付いているホジャロシュナイ。アフガニスタン産のラグの中で最高峰のラグとも言われているデザインのラグですが、確かに納得のいく織りなんです。
トルクメン族の中でも熟練の職人さんでしか織ることができない一級品は、一つ一つの小さな柄を見るとラインがとっても細く織ってあってギュッと詰まっています。
気がついたらほぉ〜と間抜けな顔をしていたなんていうくらいずーっと眺めていられる手仕事。
2000sなど比較的近年織られたモノが多いんですが、こちらは少し前に織られたモノで、擦れた表面など雰囲気も出てきていてとても素敵です。ホジャロシュナイ=新品のイメージがございますが、一級品のホジャロシュナイだからこそ使い込まれて出てくる変化、雰囲気がとても良く見えます。
配色はトルクメンラグらしく赤をベースカラーに、ダークネイビー・オレンジ・ベージュのウールが使用されています。褪色が少し出てきていますので、部分的にダークネイビーがグレーに見えたり、オレンジがテラコッタに見えます。
デザインはモーリーという小さなギュルが織られた均等柄のデザイン。ホジャロシュナイは基本的にこのデザインですが、特徴的なのはギュルよりもボーダーです。他のトルクメンラグに比べてボーダーの数が多く、様々な柄が細かく織り込まれているのでデザイン全体に力強さを感じます。
存在感を感じるのは何重にも重ねられたボーダーが織られているからなんですよね。
毛足は部分的に擦れてとても短くなっていますが厚みは7mmございます。それはこんなに細かく織られているんですがウールを二重にして織り込んである為です。二重にウールを織り込む事でラグ自体の強度も高くなり、穴が空いたりなどのリスクも軽減されます。もちろんウールを通常よりも多く使用しますので、重量も重くなり使用時にズレたりする心配も少なくなります。
ウールはサラサラとしていてサッパリとした手触りです。
ポツポツと経糸が見られますが使用上は問題ございません。また、部分的に擦れてウールが短くなっていますのでお写真をご確認ください。