No.02507 1980s~
Iran
1980s / VINTAGE
1160 x 670mm
毛足は無くてほとんど経糸と横糸が露出しているペルシャ絨毯。古いラグが初めての方にはあまりお薦め出来ませんが、古い家具がお好きな方にお薦めです。
イランで織られたペルシャ絨毯ならではの、この擦れきった最後に見える顔。経糸と横糸にウールよりも強度の高いコットンを使用する為、擦れが進んだ最後にこの雰囲気抜群の見た目に仕上がります。ウールのみで織られたラグだと穴が空いてしまうことが多いんですが、ペルシャ絨毯は擦れきった雰囲気が楽しめるんですよね。かつてはこの雰囲気を早く手に入れたいが為に、車道に絨毯を敷いてラグを擦っていたなんてお話もあるくらいです。最近でもトルコのラグなんかはバリカンで擦られたラグを時々目にしますが、時間の経過と共に自然に出来たモノとはやっぱり雰囲気が違うんですよね。
デザインは薄らですが見えています。幾何学模様のメダリオンデザインを中心にして、その周りや四隅にはお花の柄が織られています。
配色は元々真っ赤だったベースカラーがバーミリオンに褪色していて、ネイビーはブルーグレーに変わっています。その他ベージュ・モカブラウン・ダークブラウン・モスグリーンなどが使用されて織られています。どの色味にも褪色が見られて、擦れているのでハッキリとした色は言い切れませんが、ここまで色味にも変化が出ているラグは数少ないです。
本来8mmはある厚さは、毛足がほとんど擦れてしまっているので6mmです。