No.02057 1970s~
Iran
1970s / OLD
2930 x 1500mm
ここまで色味の変化が出たラグは中々見つかりません。裏面のお写真をご覧いただくとわかりますが元々は赤色だったようです。現在の柔らかいベビーピンクにも見える、朱色の色味からでは想像が出来ないですよね。
メインカラーだけではなく、他の部分にも変化が見られます。元々緑色だったウールは薄くなり黄緑色に変化していますし、紺色のウールも灰色がかってブルーグレーに変化しています。自然に出来上がった色味には惹きつけられる魅力があるので、買い付けの際にラグの山を見ている時でも目に入ってきます。説明いらずの惹きつける力があるんですよね〜。
また、ここまで変化しているのにちゃんとラグとして使える状態ということは、時間と一緒に手間を掛けて大切にお手入れされてきたという事です。なので大変貴重で希少価値も高いんです。
デザインは2つのメダリオンとその周辺に丸いお花がギッシリと入った、イラン・シラーズ地方のカシュガイ族が織る伝統的な柄です。褪色が進みきっているので、全体の色味に同じフィルターを掛けたかのような統一感が出ていて、そこまでデザインの主張を感じません。
11㎜の厚みは、ペルシャ絨毯の中でもギャッベに近いような分厚さです。イラン織りと呼ばれるウールを二重にして織り込む技法で織られていますので、しっかりとした重みと厚みを感じます。もっちりとした弾力のあるパイルは、肌触りもとっても心地良いです。
しっかりと丁寧にお直しされていますが、補修跡がございます。お写真でご確認ください。
※お写真最後の5枚は自然光での撮影した物です。ご参照ください。