No.01936 2000s~

Afghanistan

2000s / RECENT

2160 x 1240mm

アフガニスタンのトルクメン族が織る、紋章が存在しない珍しいタイプのトルクメンラグ。

トルクメンラグには、織る家庭によって形の異なった丸い紋章がラグの中央に配列されるデザインがほとんどなのですが、こちらにはその紋章が見当たりません。それは、植物や幾何学模様のデザインを得意とする、バルーチ族のラグをモチーフにしているからです。

お花が縦に３つ並んだデザインですが、大きな花びらの中に小さなお花が散らばっていて、大小２種類のお花が全体を賑やかに飾っています。打ち上げ花火では芯入り花火という二層になった花火がありますが、大きな花とその中で細かく散らばる小さい花火たちに似ていてとても華やかです。

元々シンプルな色味とデザインのトルクメンラグは、近年になってからこのようなお花をモチーフにしたボタニカル柄や、ギャッベのデザインを取り入れた展開が見られるので、ヴィンテージのトルクメンラグと合わせて敷いて、デザインを見比べるのも面白いかと思います。

トルクメン族特有の深みのある赤色に、紺色の配色で織られていますが、モチーフにしたバルーチラグとはまた違った雰囲気が感じられます。

若くハリがあるパイルは、短くカットされてサラサラとした肌触りです。トルクメンラグの中では平均的な厚さの８㎜。イラン織りでウールを二重にして織られていますので、しっかりとした硬さがあります。