No.01934 1990s~
Iran
1990s / VINTAGE
3000 x 1570mm
動物や植物の柄をよく目にしますが、元々遊牧民が織っているトライバルラグは、彼らが生活の中で出会うモノを柄としてラグに織り込むので、鳥や鹿だったり、お花の柄が入ったラグが多くあるんです。
鳩?オウム?インコ?何の鳥をモチーフにしているのかは定かではございませんが、全面に鳥が入った鳥好きの方にピッタリなデザイン。鳥は大きな鳥と小鳥の2種類。お花は3種類も形が異なった柄が入っています。このデザインはお花好きの方にもピッタリですね。
鳥とお花の間に入っているトゲトゲした柄は、サソリをモチーフにしたモノで、お守りの意味合いがございます。毒を持つサソリがラグに宿ってくれているから、このラグを敷いているお家は、災いを迎え撃てるといった意味があるそうです。そのサソリ柄の真ん中に入った菱形はイーブルアイという柄で、こちらも厄除けの意味合い。呼び名の通り、災いが降りかかってこないように、常に見張ってくれています。
ボーダーにまでビッシリと柄が織り込まれていて、織り上げるのが大変だっただろうな〜と思いますよね。そして入っている柄が全部カラフルで、わざわざ色味の違うウールを変えながら織ったと思うと、更に時間がかかっただろうな〜と。。鳩みたいなグレーの鳥がいたり、お顔が真っピンクの鳥がいたり、実際の生活の中で見た鳥を思い出して織ったのかもしれませんが、色味は大分着色されていそうですね。笑
少しずつ褪色と擦れが出てきていますが、分厚い厚みは10mmで、経糸に強度の高いコットンが使用されていますので、まだまだこれからずっとお使いいただける耐久性があります。サラサラっと肌触りの良い表面ですが、ペルシャ絨毯ならではのギュッと詰めた織りは、重量がございます。重いので裏面に滑り止めなどを敷かずにご使用いただけます。
上部にちょこっと補修跡がございますので、お写真をご確認ください。