No.01964 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
1930 x 1220mm
褪色を繰り返した表面は、夕陽などの強い光に反射した時に光沢が眩しく、とても綺麗です。
元々はもう少し赤が強かったベースカラーの赤茶。青みのあったネイビーは今ではグレーがかっています。全体の色味が褪色していますが、ただ褪色しただけではこれほど強い光沢が出ることはございません。
この綺麗な光沢は、シルクが入っている為に出ているんです。
縦糸と表面のパイルが全てシルクで織られている為、表面にはとても艶やかな光沢が見られて、手触りもツルツル。また、横糸には強度のあるウールを使用して織られています。
シルクはとても光沢が綺麗でウールよりも細かいという所が特徴としてあるんですが、デザインを見るとその細かさも伝わってきます。
バルーチ族が織ったこちらのデザインは、トルクメン族がテントのドアとして使用するラグに織られるエンシデザインをモチーフとして織られたモノです。エンシは四角形が入った特徴的なデザインで、トルクメン族特有のギュル文様が入らないんですが、この四角形の中に入っている柄や、四角い枠を見ると、ラインの細さがわかるかと思います。
綺麗に並んだ柄やラインを見ると、バルーチ族が織ったラグとは思えない気もしますが、貴重なシルクを使用して織られたラグなだけあって、きっと腕の良い上手な職人さんが任命されて、織ってくれたんですね。
厚みは平均的な6mmの厚みで、とても滑らかで肌触りの良いシルクです。