No.02812 1970s~
Afghanistan
1970s / OLD
1290 x 830mm
全体に褪色が入って色が変化したアフガニスタン産のタイマニラグ。ここまで色味が変わっているとお写真でも簡単にお分かりいただけますよね。
本来裏面の色味まで変化してくる事は中々無いんですが、このコは裏面も大分変化してきています。
ベースカラーは赤が褪色してオールドローズに変わっています。薄紫に見えるお花の柄はネイビーだった色味が変化したものです。焦茶はかろうじてわかりますが、大分薄くなっていますね。ここまで長い道のりを経て変化した色味には、とっても良い雰囲気が詰まっています。
また、下部のお花の柄に使われたネイビーが気になりますよね。こちらは後から補修としてか、差し色として織り込まれた物です。ですが、色味を見る限り最近織られたというわけではなく、これも数十年前に入れられた物です。古い染料で染められたネイビーは褪色すると青味が出てくる物が多く、こちらもその特徴が見られます。青味が出たネイビーはラピスラズリの石のような色味でとても素敵なんです。
メインデザインはモスクとミフラーブが織られています。ミフラーブの中には子孫繁栄や長寿祈願の意味合いがある生命の樹が織られていて縁起が良いデザインです。ボーダーにはお花の柄がぐるっと一周織られています。
毛足が擦れて短くなってきていますが厚みは8mmほどございます。経年と共に馴染んできていますので、クタッと折り曲げられる程柔らかな質感をしています。
表面のウールはフワッと柔らかくて肌触りも優しいです。