No.04552RM 1980s~
Afghanistan
1980s / VINTAGE
1600 x 920mm
味わい深い良い雰囲気の出たヴィンテージのバルーチラグ。
1980sに織られたラグとのことですがもう少し前に織られたんじゃないかな?と思わせる良い雰囲気を纏っていて合わせた家具を引き立てて良く見せてくれます。
デザインはミフラーブが織られています。
ミフラーブはモスクというイスラム教の礼拝堂の中にある龕の事で、ムスリムの人々にとっては大切なモノです。
ムスリムの人々はナマーズと言って日に5回程お祈りをするんですがモスクに行けない時にはこういったミフラーブデザインのラグを敷いてお祈りする事からミフラーブデザインのラグはプレイヤーラグ(お祈り用のラグ)と呼ばれたりもします。
もちろんミフラーブデザインのラグが全てお祈り用というわけではなく普通に生活の中にある親しまれているデザインなので家具に合わせて敷いたりもします。
ミフラーブの中には魔除けの意味を持つイーブルアイの柄が織られているので家内安全などの願いが込められて織られたデザインかと思います。
配色は、ターキーレッド・ネイビーブルー・ブラウン・テラコッタ・ベージュ・ブラック色のウールが使用されています。
このラグは色味の褪色がとても綺麗に出ているので凄く良い雰囲気を感じるんです。
全面の毛先が薄らと日焼けして角が取れて柔らかくなった色味はとても馴染みやすくてヴィンテージラグらしい雰囲気も感じられます。
また部分的に少し色味が濃いウールに変わっていたり、ネイビーからブラックに変わっている箇所がございますが、これは物資調達の関係で元から近いウールを使用して織っている為こういった見た目になっています。
遊牧民が手織りで織ったラグですのでこういった不揃いな箇所がございますがそれだからこそ一点物の良さがありますよね。
こちらのバルーチラグは縦糸まで全てウールのみで織られたラグなのでとても柔らかくて簡単に折り畳む事も出来ます。
エンド部分はキリムエンドになっていて細い範囲ですがしっかりと柄が織り込まれていてとても素敵です。
経年数が40年物という事だけあって部分的に少し毛足が短くなっている箇所もございますが、ヴィンテージのバルーチラグでは平均的な8㎜程厚みがございます。
表面のウールはサラサラとしていて柔らかく肌触りがとても心地良いです。
年代物ですが素肌で触れてもウール特有のチクチクはございませんのでご安心ください。
薄ら色移りしている箇所と気にならない程度ですがセルベッジのウールが短くなっている箇所がございますので最後のお写真をご覧ください。
その他にご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。