No.01961 1990s~
Iran
1990s / VINTAGE
1140 x 900mm
パキスタンラグ?トルクメンラグ?ギュルの入ったシンプルなラグは産地や民族の判断が難しい時があります。ギュル文様に限った話ではないんですが、こちらのラグの様に色々な種類の特徴が入ったラグだと特に見分けが難しいんですよね。
ということは、こちらは珍しいタイプのコです。アフガニスタン産のトルクメンラグに比べると、比較的見つかりずらいイラン産のトルクメンラグ。
こちらはパキスタンラグにはあまり見かけない正方形に近い形で、アフガニスタン産には無い、柔らかな質感をしています。アフガニスタン産ですと、織りがギュッとしていて重たいイメージがありますが、ウールが柔らかくて織りも軽やかな所が大きな違い。
イラン産トルクメンラグの特徴は、柔らかくてトルクメンラグにしては薄めの7mmほどの厚みです。
デザインはトルクメンラグではお馴染みの、ギュル文様が全面に入った均等柄です。アイボリーとサーモンピンクで織られた八角系のボハラ柄と、ダークグレーで織られた菱形のジャルダー柄が交互に入っています。ボハラ柄は厚みを持たせて、ジャルダー柄は出来る限り細いラインで織られていて、その二つのギャップがとても綺麗で、奥行きを感じさせるデザインに仕上がっています。
アイボリーのボーダーの中に入っているギュル文様や、エンド部分の八芒星も可愛いらしいデザインですよね。
ウールは流石ペルシャ絨毯といったキメの細かさで、とてもサラサラとしていています。