No.05000RM 1990s~
Pakistan
1990s / VINTAGE
1570 x 960 x 7mm
パキスタンラグとトルクメンラグの融合作。
少し玄人よりなお話かもしれませんが、こちらはパキスタンで織られたラグにトルクメン族が彼らの住むオイ(テント)のドアとして使うラグのデザインが織られています。
トルクメンラグの中でもあまり数が見つからないデザインなんですが、そのデザインをトルクメン族ではなくパキスタンの工房で織られたという所に珍しさがございます。
またトルクメンラグですと決まって赤にネイビーの組み合わせの配色ですが、そこはパキスタンラグらしく赤ではない色を基調としていて、このデザインにこの配色はトルクメンラグでは無いという所もこの組み合わせの良い所です。
このドア用のラグのデザインはエンシやパルダというデザインで、四角形のパネルが織られています。
その中に織られている木のように見える柄は 鳥(鶴)をモチーフにした柄で、鳥が背を向け合った時のシルエットをモチーフにして織っているそうです。
そしてパキスタンラグらしい配色には、シャモア・テラコッタ・フォーン・アイボリー・スカイブルー色のウールたちが使用されています。
このデザインのトルクメンラグでしたら間違い無く赤にネイビーか赤にブラックの配色で織られますが、この柔らかな色味で織られている見た目も斬新で良いですよね。
メインカラーのシャモアはイエローでもなくベージュでもなくクリームでもない丁度その中間のような色味をしていて柔らかな印象です。
この色でしたら主張もそこまで強く無いので敷きやすいですし、家具や植物などにも馴染みやすくて敷きやすいと思いますよ。
経糸には強度のあるコットンを使用していて丈夫ですが、シングルノット織りという技法で織られているので折り畳めてしまうほど柔らかな質感です。
経年変化で毛足が短くなっている箇所もございますが、厚みはヴィンテージのパキスタンラグでは平均的な7㎜程ございます。
このくらいの厚みがあればラグの上でくつろぐ際にも十分ですよ。
明るい場所では光沢も見られる表面の上質なウールはサラサラとなめらかで、素肌で触れてもとっても気持ちの良い手触りです。
ウール特有のチクチクもございませんので安心してご使用いただけます。
気にならない程度ですが毛足が短くなって少しポツポツと白い下糸が見える箇所がございますので最後のお写真をご覧ください。
その他にご質問等ございましたらお気軽にお問合せください。