No.04105 1980s~
Iran
1980s / VINTAGE
2930 x 2020mm
ペルシャ絨毯の中でも根強い人気のナイン産。
ラグのお写真を見ていただけましたらきっと伝わるかと思いますが、寒色をメインに使用して織られていてとても特徴的ですよね。
ペルシャ絨毯って少し派手かなって思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ナイン産はゴージャスな雰囲気もありつつ控えめで気品のある見た目をしているので、このラグも3m近いサイズですが不思議と馴染みやすくて敷きやすいんですよね。
この特徴に世界中のナインファンは虜にされているんだろうなと納得がいきます。
デザインはギラギラした太陽のような見た目のメダリオンを中心にしてメダリオンを囲うようにアラベスク模様が広がっています。
アラベスク模様とはお花や蔓を組み合わせて作られる柄で、モスクなどの壁の装飾として描かれたりするイスラム圏の美術様式の一つ。
躍動感のある見た目にエレガントな雰囲気もあって床に敷いていても存在感を感じられます。
四隅にはメダリオンコーナー、ボーダーにはお花をモチーフにした柄が織られていて全体に統一感があるデザインですね。
配色はネイビーブルー・アザーブルー・ターコイズブルー・カージナルレッド・アイボリー・ホワイト・ブラウン・アッシュグレー・ベージュ色のウールが使用されています。
ネイビーを中心とした寒色で織られていてナイン産らしい配色ですが、デザインのアウトラインにはホワイトやカージナルレッドの差し色が上手に使われていて、よりデザインの輪郭が綺麗に見えています。
統一感を残しつつしっかりとメリハリが効いていてデザインも見やすい綺麗な色使いですよね。
全体的に色味はしっかりと濃く残っていて発色も出ていますので明るいお部屋に敷いてあげると色味も鮮やかに見えるかと思います。
またこのナイン産のラグは表面が擦れていてヴィンテージラグらしい良い渋さも出てきています。綺麗なラグだからこそこういった経年変化が更に良く見えるんですよね。
このラグが織られたイランでもこうやって経年変化が出てきたラグに価値があるとされています。是非これからもっと使い込んで雰囲気のあるオールドラグに育てていただけたらと思います。
織りは強度が高いコットンの経糸にウールを2重に織り込むイラン織りの技法で織られているので丈夫で耐久性がとても高いです。擦れていっても壊れない強度があるから変化を楽しめます。
毛足は擦れて短くなってきていますが厚みは11㎜程ございます。しっかりと分厚く織られているのでクッション性を感じられますし、ラグの上に直接座ったり寝転んでくつろぐ際にも十分な厚みです。
表面のウールはサラサラとしていて柔らかく心地の良い手触りです。ウール特有のチクチクなどもございませんので安心してご使用ください。
雰囲気が出た擦れた表情は最後のお写真2枚をご確認ください。
その他に何かご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。