No.04638EX 1940s~
Iran
1940s / OLD
2730 x 1860 x 8mm
1940年代にイランで織られたオールドのバルーチラグ。
一部強く経年変化が出ているといったラグではございませんが、全体から出ているオールドラグの雰囲気がとても素敵でヴィンテージラグとは一味違うという事が一目でわかります。
またこのラグを織った遊牧民のバルーチ族が織るラグは良い意味で手織り感やトライバル感がラグによく出るんですが、こちらのラグにも味のあるズレや歪みが少し見られてそこにもまた良い雰囲気を感じます。
機械で大量に作られる物とは違って、遊牧生活をしながら手織りで織られた本物のラグだからこそ見られる一点物の素敵な雰囲気が詰まっています。
デザインはトルクメン族が織るギュル文様をモチーフにした見た目の幾何学模様の柄が全面に織られています。
ボーダーにはバルーチラグによく見られる厄除けや魔除けの意味があるイーブルアイをモチーフにしたような柄が織られていてラグの周りを一周囲っています。
どの柄も大きさや形が少し違っていたり所々空いたスペースに違う柄が織られていたりと設計図を作らず自由な発想で織られていて商業用のラグとは違ったトライバル感を感じます。
好みにはなりますがこういったトライバル感のあるラグをあえて綺麗なお部屋に敷くギャップもかっこいいですし、違う国の民族が作った物と合わせるのも相性が良くて素敵だと思います。
配色は、パーシアンレッド・ネイビーブルー・ポピーレッド・ブラック色のウールが使用されています。
80年以上前に織られたオールドラグですのでどの色も全て変化していて色が薄くなっていると思いますがその逆で濃く深みのある色味に変化しています。
ラグは時代によって染められた染料の違いや通ってきた道によって色味が濃くなったり薄くなったりとラグによってよく変わるんですよね。
このラグはグッと深みのある色味に変化していて赤いラグですがオールドラグらしく落ち着いた雰囲気を感じられます。
もちろん日中明るい時間帯には鮮やかな色味も見られますので1日通して見てもお楽しみいただけると思いますよ。
経糸には染色されていないそのままのウールを使用していてシングルノット織りで織られているのでこのサイズでも簡単に折り畳めてしまうくらいとっても柔らかな質感です。
全体的に毛足は擦れて短くなっておりますが厚みは8㎜程ございます。
3m近い大きなサイズですのでラグの上で寝転んで使用してもこの厚みがあれば心地良くお過ごしいただけると思います。
日差しが当たると光沢も見える表面のウールは80年物とは思えないほど柔らかくてサラサラとしていて肌触りがとても良いです。
ウール特有のチクチクもございませんので安心してご使用ください。
もちろん床暖房の上でもご使用いただけますよ。
上手にお直しされているので問題ございませんが上部に補修跡があるのと、ちょこっと毛足が短くなっておりますので最後のお写真2枚をご確認ください。
その他にご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。