No.02407 1970s~
Iran
1970s / OLD
2750 x 1210mm
長い年月と共に変化してきたペルシャ絨毯。手織りのラグは丈夫なので丁寧に使っていれば生涯使う事も平気で出来てしまいます。
歳を取ったラグはそれぞれの顔に変化していきますが、またその辿ってきた道によって表情も変わっていきます。
このラグは毛足がしっかりと残っていて上から下に見ていくと見事にフィールドのベースカラーがグラデーションしている事がわかります。
元から色味がミックスされたウールを使用して織られていた為こんなにグラデーションして見えるという事もありますが、織られてからすでに50年以上の月日が経っているオールドラグなので基本的には褪色によって自然に変化して出来上がった色味です。
部分的に色味の濃さや色味そのものが異なっていて、作り出そうとしても時間を掛けなければ作り出せない(時間を掛けてもこの様に変化していくかはわからない)色味は世界にたった一つだけ。
とっても素敵です。
配色は赤をベースにしたメインカラーに、ダークネイビー・バーガンディ・オレンジ・ダークブラウン・エンジのウールが使用されています。部分的にピンクに見えたり、ワインレッドに見えたり、朱色に見えたりと、光の当たり方や見る方向によって様々な色に見える面白い褪色をしています。オレンジなんかも濃さが滲み出ていたり、その逆で薄くなっていたりと様々に変化しています。
デザインはトライバル感溢れる幾何学模様のメダリオンが織られています。スペースを取ったシンプルなデザインなのでそんなに主張が強くなく、家具に合わせるにしても馴染みが良いです。キャビネットやサイドボード、ソファに合わせるのも良いと思います。
オールドラグほどの年代物になりますと毛足がほとんど無くなってしまっているモノもよく見つかりますが、このラグは毛足がしっかりと残っていて厚みも分厚い10㎜程ございます。また、表面のウールが滑るほどなめらかで肌触りがとっても心地良いです。直接寝転んだりしてラグの上でくつろぐのもオススメです。